子どもと家族と私とわたし
~ お金と仲良くなれるチャンスだよ ~
みなさん、こんにちは。
21世紀型子育てProject主宰、ふぁみりあすのあゆみんです。
すっかり年の瀬、大掃除は進んでいますか? わが家では数年前から大掃除は分散型にしたので、年末だからと特別にお掃除することはなくなりました。寒い中の窓掃除なんて、つらいだけですもんね。秋のうちにきれいにしておくと、ササッと拭くだけで明るくなります。
年末に頭を悩ませるのは、お正月に子どもがいただくお年玉の扱いではありませんか。特にお子さんが小さいうちは、全額預かるのか、なかったことにするのか(笑)、少しだけ渡すのかって頭がいたいですよね。そして、いつ頃からどれくらい子どもに渡すのかも悩ましいところです。
今日は大掃除の合間に考えたい、お年玉についてお届けします。
季節感のない初詣はいつまで続くのかなぁ(笑)
1)そもそもお年玉って何?
2)お金と仲良くなるのはイヤですか?
3)子どもとお金の付き合い方
子どものころ、当たり前のようにもらっていたお年玉。考えてみれば不思議な風習ですよね。この機会にお年玉の由来を再確認して、お子さんにお正月にお年玉をもらう理由を伝えてあげましょう。諸説ありますが、今回はその中でも比較的よく言われる由来をご紹介します。
お年玉の由来は、お金ではなくお餅でした。
神様にお供えするお餅は魂を象徴するものとして、お正月に五穀豊穣(豊作)を司る歳神様に鏡餅を供える行事があったんですね。その時お供えしたお餅には歳神様の御魂が宿ると言われ、年が明けると供えていた餅玉を家長が家族に配っていました。この「御魂分け」で配られたお餅をいただくことで、歳神様から新しい年の幸福や恵みと共に、魂を分け与えてもらっていると考えられていたんです。
このお餅がお金に変わったのが、今のお年玉。
江戸時代にはお餅だったものが、物品を渡すようになり、そして昭和に入ってからお金を渡すようになりました。大人から子どもに渡すようになったのは、昭和30年頃ではないかと言われています。ちょうど高度経済成長期のころです。
お正月にお祝いとして子どもが現金をもらう風習って、思ったより最近のことなんですね。おじいちゃんおばあちゃん世代はもしかするとお金はもらっていなかったかもしれませんよ。そんなお話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。
どうして私たちは子どもにお金を渡すことに頭を悩ませるのでしょう。
どこかに「何もせずに子どもが大金を手にするのは良くないことだ」っていう考えを持っていませんか?
私たち世代は「働かざる者食うべからず」の考え方が強固に染み付いている世代。「あぶく銭」なんていう言葉があるくらいですから、ラクして手に入れたお金は浪費されると思っている。そして、お金を手に入れるなら、ちゃんと労働することが大前提。そんな考え方が主流なように思います。
だから、お年玉も子どもに渡すより大人が管理したほうがいいって考えがちなんですね。
少し古い統計ですが、お年玉をどうしているかのアンケートがあるのでご紹介します。
「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kodomo_chosa/2015/
金融広報中央委員会
でも、どのように手に入れたとしても、お金はお金。今日では、労働以外にもお金を手に入れる方法がたくさんありますよね。大切なのは、どうやって手に入れたかではなく、手にしたお金をどうやって使うかなんです。
お年玉は年に1度、子どもがビックリするくらいの大金を手にする貴重な機会です。ポチ袋から出てくる3,000円は、私たちの30万円と同じくらい、子どもたちにとっては大金! そんな「あぶく銭」を大切に使う力が身についたら、将来宝くじで1等を当てても人生を狂わすことなく生きていけると思いませんか?
たった数千円でも、子どもにしたら欲しかったアレもコレも手に入れられる夢の金額。「大金」を握りしめて念願の一品を手に入れる体験は、成長すればするほど大きな金額が必要ですよね。欲しかったものが手に入った喜び。これが、お金と仲良くなるための大事な土台です。
同時に、無駄遣いをしてしまって買わなければ良かったという失敗体験も、翌年以降につながる大切な学びのチャンス。
「そんなの買うなんて無駄遣いよ」って言いたくなるような場面でもぐっと飲み込んで、見守ってみてください。手に入れた喜びでも、失敗してがっかりする経験でも子どもにとっては学びです。
お金の使い方には3つあると言われています。
最近、そこにもう一つ「空費」という考え方を耳にするようになりました。
例えば、リフレッシュのためのマッサージ。それで気持ちがスッキリして元気が出るのだから、浪費でも消費でもないんですね。あえて言えば、自己投資に近い感覚。
小学生くらいになると、少しずつ自分がどんなお金の使い方をしたかを客観的に考える力がついてきます。使ったあとに、一緒に振り返りながらどんなお金の使い方が自分にとって心地よいものかを考えてみるといいですね。
自分で使い道を決めたという自己決定感は自尊心につながりますし、大切なお金の管理を任せてもらった(たとえ一部分であっても)という実感は責任感や自己肯定感を高めてくれます。
せっかくたくさんのお金を手にする機会。ただ貯金してしまったり、親の一存で使い方や使い道を決めてしまってはもったいない!
小さい頃に金銭感覚を育むことで、将来お金の管理に困らないだけでなく、自己肯定感や責任感のある人を育てることにもつながります。
今度のお正月は、ご家族で金融教育を始めてはいかがですか?
生田あゆみ
元私立高校教員
教育コーディネ-ター
21世紀型子育てプロポーザー
ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。
そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?
おかしいな、なんでうまくいかないのかな?
そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。
現在は、「わたし」を軸にした21世紀型子育てマインドの育み方をお伝えするふぁみりあすと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。
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