子どもと家族と私とわたし
~ ネガティブな情報に振り回されないために ~
みなさん、こんにちは。
21世紀型子育てProject主宰、ふぁみりあすのあゆみんです。
先月、子どもたちの劇の発表会があったんです。上の子が「サウンドオブミュージック」、次男は「あらしのよるに」をそれぞれ発表しました。
もうね、最初から心がふるえてしまって泣けて泣けて(笑)。あとで子どもに「何であんなに泣いてんの?」って言われちゃいました。いくつになっても、子どもたちが成長している姿って心を打つんですよね。
秋は、運動会や発表会が多い季節。
皆さんも、お子さんの成長に感動した場面があったことと思います。
それに、大きな行事だけでなく、日常のふとした場面でも親になって良かったなぁと思うことってありますよね。毎日のなにげない日常こそが、実は幸せな時間そのものかもしれません。
長男初めての運動会。
もう十数年前のことだけど、今でも思い出すとウルウルしちゃいます。
ただ、ネットやメディアの報道にふれていると、心に影を落とすものが多いですよね。
「物価高、子育て世代を直撃」
「子育てはお金も時間もキャリアも犠牲になる」
「子どもがいない夫婦の方が幸福度が高い」
ネットに「子育て」って入力すると、こんな記事が上位に挙がってきます。
こうした報道ばかりを見聞きしていると、「子育てはツラいもの、苦しいもの」という先入観で自分の生活をとらえるようになってしまいます。
メディアによる無意識の刷り込みは要注意!
目の前の幸せを感じる力を高めて、子育てを楽しみましょう。
1. ポジティブに目を向ける
2. 意識して「幸せな瞬間」を見つける
3. しあわせ探しを楽しんでみる
こんな経験はありませんか?
旅行に行こうと思ってホテルを探している。
良さそう!と思ってクチコミサイトを見てみたけど、★1つのコメントを読んで予約をやめた。
子育て講演会に参加した。
ためになる話を聞いて満足していたら、質問タイムでとても批判的な人がいて何となくいまいちな気持ちになってしまった。
どちらのパターンも、最初の自分の感覚はプラスだったのに、周りの声を聞いて気持ちが下がってしまったんですね。
音楽の世界では、「100人のブラボーよりも、たった1人のブーイング」というそうです。それほどにマイナスの影響力って大きいんですね。
満場の拍手すらも打ち壊すブーイング。
すごい威力ですね。
心理学で「コンフォートゾーン」という言葉があります。心地よい安全な空間のことですね。生命の危険も、心理的な危険もない場所です。けれど、ひとたびそこに危険が近寄って来れば、生命を守るために真っ先にその危険に反応します。
人が肯定的なものよりもネガティブな意見に影響を受けやすいのは、まさにこのコンフォートゾーンを脅かされるからなんですね。
ですが、現代社会において生命の危険を脅かすほどの危険は日常の中にはそうそうありませんよね。危険に敏感に反応ししまうDNAにはちょっとお休みしてもらっていいのかもしれません。
「ネガティブなものにより強く反応してしまう」
このことを知っているだけで、メディアやクチコミのネガティブな声に惑わされなくなりますよ。
最初に例に挙げたクチコミも、よく読んでみると100件のうちのたった1,2件のネガティブ評価に自分の判断を惑わされてしまっていたなんていうオチかもしれませんね。
せっかく自分がいいと思ったのに、そうした周りのネガティブに過剰反応して判断を変えてしまうはもったいないと思いませんか?
Bの方がいいかもって思いがちですよね。
最近のメディア報道では、特に子育てに関するネガティブな報道が目立ちます。これはメディアの戦略の一つでもあるのですが、平穏な日常を報道しても人の目を引くことができないので、視聴率や購読率を上げるのにあえてキャッチーなタイトルをつけて報じているんですね。
あたかもそれが全てのように報じられているものも、冷静に分析してみたら世論の半分でもなかったということはよくあります。
幼少期に炊き込みご飯を食べたことのない子の半数が、小学校に上がってから行なわれる学力テストで平均値を下回っていたという結果が報じられた。
少し前にX(=旧Twitter)で盛り上がっていたネタです。
これを読んで、あなたは炊き込みご飯を作ったら賢い子になるかもしれない!って思いませんでしたか?
炊き込みご飯が学力に関係する?!
そんなはずないですよね(笑)。
そもそも平均点って全体の真ん中の数字なわけですから、炊き込みご飯を食べようが食べまいが、半分の子が平均を下回っているのは当たり前です。
こんな風に、それらしく見えるような表現をしてネガティブな印象を読み手に抱かせている記事はネットの中にはたくさんあります。
そうした報道に惑わされてしまうと、目の前にある幸せを見落としてしまいますよね。
だから、「幸せな瞬間」を意識的に見つけることが大切なんです。
「幸せな瞬間」を見つけるには、幸せがあることを信じる気持ちが大事です。
……なんていうと変に思われるかもしれないですが、人は見たい現実を見るようにできています。「私はつらい、不幸だ、苦しいことしか起こらない」って思っていたら、そうした現実ばかりに目を向けるようになります。逆に「つらいこともあるけれど、私にはこんな幸せがある」って思っていると、ひとしずくの幸せがだんだん広がっていきます。
私が小学生のころ、日曜日の定番アニメ「サザエさん」の後放映されていたハウス名作劇場に「愛少女ポリアンナ物語」というアニメがありました。
主人公のポリアンナという女の子が、どんなことが起きてもその中から良かった!!と思えることを探し出す「よかった探し」をしながら、周囲の人と打ち解けあっていくという物語なんです。
ポリアンナは、世の中には必ず「よかった」と思えることがあるって信じているから、不遇な状況の中でも「よかった」を見つけていくんです。
子育て中は確かに大変な時もあります。
でも、本当は、日々の子育ての中でたくさんの喜びや幸せがあって、笑顔で過ごしているはず。
お子さんが生まれてきてくれた時を思い出してみてください。「この子がいてくれるだけで幸せ」って思いませんでしたか?
今日一日、子どもが無事に過ごしてくれた。おはようって起きてきて、ご飯を食べた。幼稚園から元気に帰ってきた。風邪を引いたけど治った。
当たり前の日常だけれど、その「当たり前」を繰り返せていること。
それ自体が実はもう十分に「幸せな瞬間」なんですよね。
ぜひ、幸せな時間に目を向けて、お子さんと一緒に成長していく幸せを満喫してくださいね。
生田あゆみ
元私立高校教員
教育コーディネイター
子育てファミリーサポーター
ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。
そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?
おかしいな、なんでうまくいかないのかな?
そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。
現在は、「わたし」を軸にした子育てマインドの育み方をお伝えするファミリアスと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。
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