八王子居酒屋ひとり酒
大将が握る寿司が飲兵衛を迎え撃つ
JR中央線西八王子駅から離れた秋川街道から住宅街に入ると寿司屋(誠寿し)がある。
ここは場所柄一見客がフラッと立ち寄るような店ではない。
地元住民の寄り合いの寿司屋だ。
「いらっしゃい」
老練な大将が威勢よく迎えてくれた。
カウンターに腰をおろしてまず酒だ。
燗酒を手酌した。
きりっとした辛口だ。
「何にしましょう」
「にぎり寿司上で」
「はいよ」
届いたにぎり寿司はマグロ中とろ、マグロ赤身、アナゴ、エビ、イカ、イクラ、玉子、マグロ中落ち巻きが登場。
程よい酢加減のシャリに、新鮮な寿司タネでたいへんおいしい。
上品、繊細、優美、典雅。
まさに花も恥じらう江戸城大奥の娘。
これに較べれば回転寿司は足軽に鉄砲かつぎである。
いつも不思議に思うのだが、つけ台をはさんで寿司職人と対面して寿司を食べると、決まってたくさんは入らない。
時価の値段を気にするからと思った時期もあったが、そういう心配のない時でも、寿司は多くは入らない。
不思議だ。
主人は今は無い上野の(花寿司)で修業した後に独立して地元に店を構えた。
川口町で寿司をきっちりと食わす所として地元客に愛されている。
★メニュー★
メニューはない。
全て時価のため恥ずかしがらず値段を聞くといいだろう。
この日は参考までに。
手造り茶碗蒸し430円
上にぎり2050円
上ちらし2500円
↑上にぎり寿司は2050円
↑セットの味噌汁
↑ひっそりとした店内
↑住宅街の路地裏の隠れ家
店名 | 誠寿し |
住所 | 東京都八王子市川口町1753-6 |
営業時間 | 12:00~14:00・17:00~22:00 |
定休日 | 水休 |
連絡先 | 042-654-2355 |
関連リンク | なし |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規8000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
この記事に関するキーワード