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イベントレポートまとめ @豊中市

芸術の秋、奥内陶芸美術館に行ってみた

関西文化の日、ミュージアムへ行こう! 11月19日まで無料開館!

皆さん「関西文化の日」って知っていましたか? 私は恥ずかしながら今回初めて知りました。

 

関西一円の文化施設で関西の文化をもっと知ってもらうために、11月の一定期間の入館料を無料に設定する取り組みなのだそうで、今年は第15回だそうです。

 

参加施設やスケジュールなどの詳細はイベントのホームページで案内しています。

 

全部で690もの美術館や博物館が参加しているそうですが、豊中市で参加している施設は大阪大学総合学術博物館と公益財団法人 奥内陶芸美術館の2館のみ。近隣の市と比べると件数的にはちょっと寂しいですが…期間は長めなので、何回も訪れたり、平日にゆっくり見て回ることも可能です。

 

編集部では、豊中市内の参加施設のひとつである、岡町にある奥内陶芸美術館に行ってきました!

 

奥内陶芸美術館外観

閑静な住宅街の中にある奥内陶芸美術館。美術館というよりは個人の邸宅のようです。 

 

壁面の石は大谷石に釉薬をかけて陶器と同じように焼いたものだそうです。門から美術館の入り口まで彫像や陶器が並んでいます。

外観がすでに展示になっています

ブルーの石を張った壁面が素敵。

館内に入ると、右手にメイン展示室があります。近・現代の陶磁器作品がたくさん展示されています。

 

陶芸作品は全く何もわからない編集部は只々見惚れるのみ。展示品については奥内陶芸美術館のホームページを参考にしていただければと思います。

 

展示品を見る前に圧倒されるのは、大理石張りのメイン展示室です。 部分的じゃありません、床も、柱も、壁面も総大理石! しかも当初は天井まで大理石が張られていたそうです!

 

 

大理石張りのメイン展示室

こんなの初めて! 現在は天井の大理石は耐震性に配慮して取り外されています。

溜息しか出ない…近所にこんな空間があったなんて。

濱田庄司

濱田庄司作品の展示室

1階にはメイン展示室のほかに濱田庄司展示室、浮世絵展示室、日本画・彫刻展示室があります。

 

 

浮世絵展示室

上段の色鮮やかな作品は最後の浮世絵師と言われた明治時代の浮世絵師、小林清親。下段は喜多川歌麿!

日本画・彫刻展示室にはグランドピアノや初代館長のご両親の彫像が置かれ、ロダン、澤田政廣、北村西望の作品や武者小路実篤の書画などが展示されています。

 

そして手の込んだ網代細工の天井! まるでバスケットに収められたドールハウスの住人になったような気分が味わえる素敵なお部屋です。

網代天井の洋室

洋間に網代の天井は珍しいのではないでしょうか。見とれてしまいます。

1階だけでも、素晴らしい内装とたくさんの作品でいつまでも観ていられそうですが、さらに驚きの2階の展示スペースへ。

2階

ゆったりとしたソファーが置かれたこちらのお部屋には油絵や水彩画、版画が並びます。

 

ピカソ、ルノアール、シャガール、ルオー、ビュッフェ、マリーローランサン、藤田 嗣治、梅原龍三郎……

 

もう一度言います。「近所にこんな空間があったなんて……」

 

 

フジタ
ピカソ

ガラスケースにはフランス語から翻訳されたという藤田嗣治の年譜が。貴重な資料です。

向かいの壁にはピカソのエッチングもずらりと並びます。

 

壁にならんだ芹沢けい介による12カ月。

 

ガラスケースには中国・韓国の古陶、奈良、鎌倉、室町、桃山、江戸時代の古陶、ペルシア陶器。

奥内陶芸館の開館は昭和47年。 初代館長の故奥内豊吉さんは「豊中市は東の鎌倉、西の豊中といわれる文化都市、教育都市にもかかわらず美術館が1館もないので、豊中市にふさわしい美術館を作って皆様になにかお役に立ちたい」と思い立たれたそう。

 

展示されている美術品は、なんと一代で蒐集されたものだそうです。

 

奥内豊吉さんによる「陶芸の上手な買い方」の心得が残されています。

 

奥内さんは昭和20年代に当時100円200円で売られていた新しい九谷焼を古九谷だと騙されて、なんと1000万円分も買い取ってしまったとか。

 

ご友人に指摘され、店に話をしに行くも結局1円も返してもらえなかったのを「これも自分の運命だろう」と諦めたそうです。(買ったのもすごいけど、あっさり諦めたというのもすごい…)

 

そのような苦い経験から、これから陶芸を蒐集しようという人に向け「素人は明治以降の近代陶芸品で、箱書のあるものしか買ってはならぬ」とアドバイスを残しています。

 

5年たって購入した値段で売れれば、5年間楽しんだ分だけ得したことになる、さらに15年、20年持って何十倍にもなれば、楽しんで、持ち主に気品も身について、大きな財産作りにもなる。

 

流石一代で芸術品の一大コレクターとなった方のお言葉ですね。

 

さらに最初から間違ったものを選ばないよう、多くの美術品を持つ、美術品に精通した人格者の相談相手を見つけることが肝要だそうです…。

 

関西文化の日、無料開館の最終日である11月19日には、昨年も大好評だった美術ライターの岡山拓さんの講演会があります。

 

テーマは「陶芸家を支えたパトロン達」。

 

こちらも無料で参加できます。(人数把握のため講演会に参加される方は事前にご一報のうえお越しくださいね。)

 

公益財団法人奥内陶芸美術館

TEL:06-6852-3842

 

芸術の秋!美術館へ行こう!奥内陶芸美術館 無料開館

 

 

 

 

 

 

 

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