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イベントレポートまとめ @豊中市

ひきこもりUX女子会in大阪・豊中

さまざまな生きづらさを抱えている女性を対象とした交流会

2018年3月19日(月)、千里文化センター「コラボ」で【ひきこもりUX女子会in大阪】が開催されました。

豊中市での開催は今回で3回目。

 

一般社団法人ひきこもりUX会議が主催し、全国で開催されています。
最近ではメディアにも取り上げられ、今回のひきこもりUX女子会in大阪にもテレビでご覧になって参加された方が多くいらっしゃいました。

ひきこもりUX女子会とは

 

対象としているのは

●不登校やひきこもり状態にある

●対人関係の難しさを感じている

●セクシャルマイノリティ など

さまざまな生きづらさを抱えている性自認が女性である方。

 

そのようなそれぞれの生きづらさを抱えた女性たちで集まり、一緒に語り、思いを共有をする場です。

 

第一部では主催者である一般社団法人ひきこもりUX会議の林 恭子さん、恩田 夏絵さん、室井 舞花さんがご自身の体験談をお話しくださいます。

そう、主催者でもあり、さまざまな生きづらさを抱えた当事者でもあるのです。

そもそも「ひきこもり」とは

 

厚生労働省のホームページでは、ひきこもりとは
様々な要因の結果として、社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職員を含む就労、家庭外での交遊)を回避し、原則的には6か 月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を示す現象概念。
と書かれています。


また、内閣府の調査対象(平成28年度)は満 15 歳から満 39 歳の者。

専業主婦・家事手伝いは除かれます。

 

これがひきこもりの「定義」とされています。

 

15歳未満の子どもや40歳以上の大人、専業主婦や家事手伝いは「ひきこもり」に含まれないのでしょうか。

 

いいえ、そんなことはありません。

不登校の小学生だっているし、人と関わるのが苦手な専業主婦やママだっています。

 

生きづらさ、あらゆるしんどさを抱えた人はここに定義されている人ばかりではないのです。

 

むしろこの定義に当てはまらず、自分はどこに属し、なぜ何がしんどいのかわからず、「しんどい」と声を上げることすら出来ず、思い悩み苦しんでいる人もいるのです。

第一部がスタート。

それぞれの過去に体験したことから今現在の想いまでお話しくださいます。

 

こちらの記事では簡単にご説明させて頂きます。

 

恩田夏絵さん

小学校2年生のときに不登校となる。
その後、定時制高校へ入学。
卒業後も生きる希望が見出せず、人生最期の旅にしようとピースボートで世界一周の船旅へ。
その船旅で様々な出会いがあり、生きることを前向きにとらえるようになり現在はピースボートに勤務。
洋上フリースクール『ピースボート・グローバルスクール』を2010年に開校し、コーディネーターとして活躍されています。

 

林恭子さん

高校2年生の時に不登校となり、20代半ばでひきこもり。
不登校となった原因はご自身でもわからず、それらの精神的不調は発熱・不眠など、身体症状として現れる。

「いい学校に入る → いい会社に就職」それが幸せ、という家庭環境。

その中で不登校となった自分は、この先の未来がなくなったと感じたそう。

27歳から丸二年間、完全なひきこもりとなっていた当時、信頼できる精神科医の先生との出会いが転機となる。

 

室井舞花さん

著書に『恋の相手は女の子』(岩波ジュニア新書)とあるように、13歳のとき初めて好きになったのが女の子。
自分の性的指向が同性に向いているのではと感じ始めたそう。
「自分はどの性別でいればいいのか」「性別とは何か」「異性を好きになるのが当たり前(教科書に記載されていたそうです)=自分は普通ではないのか、間違っているのか」と、ご自身の性自認について悩んでいたとお話しされていました。
中高時代は周りにカミングアウト出来ず、しかし同じく「女の子が好き」という女性との出会いをきっかけに自分を受け入れ、18歳の時にカミングアウト。
「一体自分の性別はどこにあるのか」という混乱が小学生のころからあったが、20代半ばで「女らしくでもなく、男らしくでもなく、私らしく生きよう」と思えたことで腑に落ちたそうです。

当事者の声を聞いてみる

 

ひきこもりUX会議の恩田さん、林さん、室井さん。

それぞれ理由、境遇は違えど「生きづらさ」を抱えている当事者。

この記事には書ききれないお話しもたくさん聞くことができました。

 

そしてこの記事を書いている筆者自身も、かつて「不登校児」と呼ばれていた当事者である。

学校へは何とか通ったが、日数はとても少ない。

その頃から林さんと同じく、発熱・不眠等の身体症状に悩まされてきた。

成人してから働いていないひきこもりの期間もあり、今もなお身体症状から完全に解放されずにいる。

 

今回ひきこもり女子会の第一部を拝聴し、筆者自身は共感できる部分が多々ありました。

この共感する部分は人それぞれであり、まったく共感しない人もいるでしょう。

 

それでも、「自分でも何かわからないしんどさ」「明確な理由やきっかけもないのに、なんとなく人と会うのがしんどい・外に出たくない」と心でモヤモヤとしたものを抱えている人は一度参加してみてほしいと思います。

 

恩田さんのお話の中で「不登校となった当時の自分には、その理由を説明する語彙力がなかった」という言葉がありました。

 

それは大人にも当てはまるのではないかと、筆者は感じています。

自分自身で理由がわからないからこそ余計にしんどいのだと。

 

しかし、当事者のお話を聞き、「あ、自分もこれと似た感じだ」「ひょっとして私の心が感じていたのもこういう事なのかも」と気付くこともあるのではないでしょうか。

 

大人だって自分の気持ちや思いを全て明確に説明できる人ばかりではありません。

他人の言葉で気付けることもあると思います。

 

今は働きに出て完全なひきこもり状態ではない人も、生きづらさが完全に消えてなくなったわけではありません。

働きながらもツライ・しんどいと感じている人も実際にいます。

 

でも、それでいいのです。

まず、自分はそうなんだと受け入れてみてはどうでしょう。

「自分はこういう事・状況が苦手なんだ」と認識してみることも、心が楽になるための一歩かもしれません。

 

「ひきこもり」とう言葉自体に抵抗がある方もいらっしゃいます。

しかし、このひきこもりUX女子会が対象としているのは、あらゆるしんどさ・生きづらさを抱えた方。

ひきこもりに限定しているわけではありません。

 

そして恩田さん、林さん、室井さんに共通していることは、どのようにして変われたかということ。

それは劇的な何か大きなきっかけがあったわけではなく、日々のささいな出来事の積み重ねだったと振り返っておられます。

 

もし少しでも興味を持たれた方は、ぜひひきこもりUX女子会へ行ってみてください。

足を運び話を聞いてみる事が「日々のささいな出来事」になるかもしれません。

 

 

 

0319josikai.pdf

 

入退室自由、途中休憩も自由、自分のタイミングで帰ってしまってもOKなんです。

 

「居場所、集合地点、友達を作る場、情報交換、リハビリ…など、好きな使い方をしてもらえれば」と、仰っておられました。

 

一般社団法人ひきこもりUX会議さんは、今年の春からひきこもりUX女子会全国キャラバンを実施する予定でおられます。

次回の開催予定やメディア掲載情報等は、ホームページやブログでご確認頂けます。

 

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