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とよなか道中膝栗毛

「わたし、ハンターになりました!」

北海道むかわ町の有害鳥獣駆除委嘱ハンター、本川哲代さんのお話を聴いて、鹿肉ジビエも初体験!

2017/03/22

平成29年3月17日(金)、とよなか男女共同参画推進センターすてっぷにて、「わたし、ハンターになりました」と題する講演会が行われました。

講師は北海道のむかわ町の「有害鳥獣駆除委嘱ハンター」にして、むかわ町でとれたエゾシカのお肉を販売する「むかわのジビエ」、ペットフードショップ「しっぽたちのごはん家さん」の代表で、起業家でもある本川哲代(もとかわあきよ)さんです。

有名スーパーに就職して食品販売のキャリアを積んでいた本川さんが、何故危険と隣り合わせのハンターになったのか?! 

そもそもハンターの仕事や暮らしってどんなものなのでしょう?!


すてっぷホールは満員御礼!
すてっぷホールは満員御礼!

大企業の社員にはなったけれど、幸せではなかった…

大手スーパ―で、「自分が作ったお惣菜をお客様に販売する」仕事は当初はよろこびもあり、調理師免許や製菓衛生士など食品関係の資格をとって頑張っていた本川さん。

やがてその仕事、職場が「本当に自分がしたいことなのか、自分はこれで幸せなのか」疑問を抱くようになり、思い悩むうちに体調を崩して離職することに。

「きらいなことをしているといずれどこかに歪みがきます。福利厚生が、といったバイアスを一度はずしてしまって本当に自分がしたいことは何なのか考えてみて」

以前から興味があった農業を学ぶため、札幌市主催の市民農業高座「さっぽろ農学校」の9期生になりました。 

農業の仕事は楽しかったけれど、2010年頃「ハンターの高齢化が進み、なり手が少ない。動物を殺すことなので最近の人たちはやりたがらない」とニュースで知りました。




本川さんには子どものころ忘れることが出来ない辛い思い出がありました。

家の事情で飼うことができなくなった愛犬「リキ」を保健所に連れて行ったのです。

リキの命を奪ったという思いがずっと心の中にあった本川さん。ニュースを見たとき「私の手は一度汚れている。他の人が避けたいことならば私がしよう」と思ったことがハンターになるきっかけだったといいます。

農業への転身が決まりかけていた2011年に猟銃免許を取得、38歳からハンターの道へ。
本川さんの語り口は軽妙でユーモアに溢れていますが重たいストーリーです…
本川さんの語り口は軽妙でユーモアに溢れていますが重たいストーリーです…
むかわ町ですばらしい師匠に出会った本川さん。

1年間はむかわに通って修業していましたが、ついには移住することに。
本川さんの師匠はこんな方。まるで映画の登場人物のよう♪
本川さんの師匠はこんな方。まるで映画の登場人物のよう♪
本川さんのところにもハンター志望?の方がくるそうです。
そんな人たちに本川さんは伝えます。

北海道でハンターでは食べていけません。
生活の水準を下げるか、腕をあげるか。
ハンターになるのは簡単。
でも生き物を殺す、覚悟と己の信念をいかにブレずに持ち続けられるか。
一旦生き物を殺すことをした→嫌だからやめた、では生き物に失礼です。
あなたは死ぬまで「生き物を殺した」という事実だけが残ります。

「有害鳥獣」という言葉がありますが、有害な生きものなんていない、と本川さんは言います。

「鹿の天敵を全滅させたのは誰でしょう。生態系を壊しているのは人間です。
私たちの先祖がしてきたことです。それを受け止めなければだめ!

猟銃は生き物を傷つけるか殺すことしかできない道具です。
生き物を殺すことで、荒らされることがなくなれば有害と呼ばれる動物たちのレッテルをはがしてあげられると思い、今は殺すことでしか守ってあげることが出来ないから私は殺します。」
ハンターの流儀
ハンターの流儀
スクリーンには罠にかかった鹿や熊が怒り暴れる姿と声が映し出されます。 ショッキングな映像です。

近年野生動物が人里に降りてきて人間社会を荒らす事例は全国的にも増えています。

農林業被害を抑えるためにエゾシカの有害駆除はしなくてはいけない。だから有効利用として肉をおいしくいただく。食べることで山の命の循環に加わっていると本川さんは考えます。

「ただ撃てばいいって訳ではないんです。
お肉にしてあげるには…道具も撃ち方も大事。当たりどころが悪ければお肉にすらしてあげることができないのです。
そして血抜き。簡単に言うようだけれど、本当に難しいのです。」

ただ殺す、虐めるだけなら誰でも出来る

腕のいい鉄砲撃ちの生き様、
おいしい肉を食べられるのは親分が鉄砲をしている間だけ。
こんな鉄砲撃ちがいたんだ!ということを伝えたかった。
お肉をつかってくれる人に鹿たちの想いものせて食べる人に伝えてもらいたい。
だから、

伝えれるうちに!→鹿肉処理場を作ろう!!

こうして本川さんの種まきが始まったのでした。






ハンターになって、本川さんはリキの夢を見て苦しむことがなくなったそうです。

・鬱々したら太陽にあたる!蛍光灯のあかりではダメ! 

・否定するひととはいっしょにいなくていいよ!

・失敗したっていい。失敗、反省を繰り返していくのがいい。

・みんなと同じでなくていい。今の場所でマイノリティを感じるならマジョリティだと思える場所をみつければいい。ブレーメンの音楽隊のように。居場所。一緒にいたい人。やっていきたい事。

日々命と向き合って生きている本川さんならではの言葉の数々、しっかり心に留めておこうと思いました。

むかわのジビエを味わう!

講演の後は庄内のトラットリア・ジ・メルカートに移動して、北海道から届いた鹿肉「むかわのジビエ」を味わいます!

みわシェフが徹夜で仕込んだお料理の味は如何に?!
むかわのジビエで扱うソーセージやサラミ。中央のソーセージは椎茸入り!
むかわのジビエで扱うソーセージやサラミ。中央のソーセージは椎茸入り!
鹿肉のロースト! 
鹿肉のロースト! 
ワイン煮込みには手作りフォカッチャを添えて!
ワイン煮込みには手作りフォカッチャを添えて!
鹿肉のボロネーゼ!
鹿肉のボロネーゼ!
本川さんを囲んで
本川さんを囲んで
みわシェフはじめメルカートのスタッフの皆さん
みわシェフはじめメルカートのスタッフの皆さん
これは赤ワインがいくらでも飲めるヤツ♪

鹿肉初体験の方々も「美味しい!」を連発。

今日のお話を聴いて、いっそうありがたく、一口一口感謝しながら頂きました。



こんなにおいしいお肉なのになかなか知らないひとには食べてもらえません。

というわけで最後に鹿たちのとびきりの笑顔のメッセージを。
「鉄砲撃ちたくない人はお肉たべて応援してね!」
「鉄砲撃ちたくない人はお肉たべて応援してね!」